中学入試 合格判定はどのくらいで諦める?
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ゴールデンウィークも終わり、模擬試験も本格化していきます。
模擬試験で気になるのは、「合格判定」ですね。
気にしすぎてはいけないと思いながら・・・
というのが実際のところだと思います。
では、合格判定がどのくらいで諦めるべきなのでしょうか?
学校の偏差値
模擬試験を受験するとさまざまな学校に偏差値がついています。
例えば、A中学校が偏差値60とあると、
「偏差値60の生徒の80%が合格する」ということです。
(予想偏差値と結果偏差値がありますが、そこは今回は割愛します)
ということは、偏差値60の生徒さんが10人受検すると8人が合格するということです。
では、偏差値59の生徒さんは合格しないものでしょうか?
当然、そんなことはありません。
公開されていない場合もありますが、
「50%合格」などの数字も公開されています。
それが、合格可能性というものです。
合格可能性50%ならば、
同じ偏差値の生徒さんが10人受検すると5人合格するということです。
もちろん、あくまでデータ上のお話ですが。
どのような学校か?
例えば、偏差値が非常に高い(高くなくてもですが)、多くの受験生が第一志望にする学校だとします。
すると、合格者数は定員と同じ程度になります。
多くの人が入学するわけですから、たくさんの合格者を出すと、定員以上入学してくれます。
教室が足りない、ということが起こるといけませんから、
合格者数は絞るはずです。
一方、第二志望で受験されることが多い学校だと、そうはいきません。
定員と同じ程度の合格者数だと、第一志望に合格した生徒さんが入学しませんから、
生徒が足りなくなってしまいます。
(だから、「追加合格」があるんですね。)
例をあげましょう。
(挙げた学校が悪い学校とか、そのようなことはありません。あくまで数値です。)
開成中学校 合格者 424名、入学者303名
慶應中等部 合格者 男子135名 女子58名、定員 男子120名、女子50名
安田学園 2月1日午後 合格者数147名、定員 25名
開成中でも入学しない生徒さんがこれだけいるんですね。
筑波大附属駒場中や渋谷教育学園幕張中を第一志望にする生徒さんも少なくないようです。
また、慶應中等部については、受験日程が遅い(2月5日に面接がある)ので、
第一志望ではない生徒さんは受験自体しないことが多いように思います。
一方、安田学園の2月1日午後入試では、第二志望以下の生徒さんが多くなるのは明白でしょう。
では、このような中学校で、偏差値にどのような違いがあるのでしょうか?
私が気をつけているのは80%偏差値と50%偏差値の差です。
慶應中等部のような学校は80%偏差値と50%偏差値の差が小さくなる傾向があります。
このような学校は競争が激しいということです。
一方、安田学園2月1日午後のような中学校はその差が大きくなります。
ということは、80%の偏差値がなくても合格する可能性が十分にあるということです。
もちろん、点数の競争ですから、偏差値が高い方が合格可能性自体は高くなるのはいうまでもありません。
当日の得点のブレ
偏差値60の生徒さんが常にその得点を取り続けられるか?
そんなことは無理ですね。
模擬試験を繰り返し受験したときに
良い時は実力より偏差値が5くらい上になる、
悪い時は実力より偏差値が5くらい下になる、
ということはよくあることです。
ということは、偏差値5くらいの上下はあり得るということです。
イメージとして、合格点が70点の学校に対して、
十分合格する力がある生徒さんでも得点は
「80点〜50点」くらいの差は出てくると思います。
ということはもう一歩の力の生徒さんでも
「70点〜40点」くらいの得点があり得るということです。
良い方が出るか、悪い方が出るかは
当日の体調、精神状態、問題との相性、
たまたま知っている問題が出た、でないなど
さまざまな要因があるでしょう。
だから、どのような偏差値でも
合格可能性100%ということはないということです。
まとめ
模擬試験の判定はあくまでデータ上の判定です。
合格可能性50%でもそれで諦める必要はありません。
(80%でも合格したわけではないので油断してはいけません)
模擬試験はあくまで今後の学習のために行うものです。
特に第一志望校は簡単に諦める必要はないと思います。
そもそも、80%と30%の差は得点にすると、
(500点満点として)50点程度のことが多いです。
国語・算数で15点、理科・社会で10点あげれば80%になる。
その程度の差です。
もちろん、簡単に上がる点数ではありませんが、
不可能な点数でもないでしょう。
ただし、気をつけて欲しいのは一番下の判定
「20%未満」「5%未満」などさまざまな数値がありますが、
「未満」ですから、とても低い可能性があります。
その場合は、合格可能性80%との差をよく考えて判断する必要があるでしょう。
いずれにしろ、今は5月。
これから受験勉強はまだまだ続きます。
長いようで短い、とも言いますが、
まだ時間はありますので、今後の成績を上げることを考える方が先です。
簡単に「諦める」ことは考えずに受験勉強を進めましょう。